航空産業の調査でRFIDを利用した手荷物のトラッキングに明るい見通し

IATAとSITAのレポートによれば、デルタ航空をはじめ多くの航空会社が手荷物の管理にRFIDの利用をグローバルに進め、2022年末までに$30億を節約しミスを25%削減するという。
著者 Claire Swedberg
タグ: Aerospace

さらに、デルタ航空は先日、同社の携帯電話用アプリFly Deltaで使えるマップのサービスを新たに開始すると発表した。同社によれば、このアプリは、デルタ航空のRFIDシステムにより得られる位置情報を利用できる。乗客が自分のスーツケースの所在地をマップ上で見たいと思ったら、そのスーツケースがアメリカ国内の空港から次の空港へと移動するにつれて、マップがズームアップされて表示される。そして自動的に空港内の地図がズームアップ表示され、スーツケースの足跡をピンで辿ることができ、最新位置はアイコンで表示される。またピンのどれかをタップすれば、そのスーツケースの位置に関する追加のテキスト情報が得られる仕掛けだ。

オーストラリアのカンタス航空 (Qantas) は、2010年より国内航空路線でRFIDを利用した手荷物用タグを導入している (記事カンタス航空が次世代のチェックインシステムを立ち上げる参照)。デルタ航空以外にアメリカのいくつかの航空会社もこの2年の内にRFIDを導入する計画があると言っている。

「SITAは、手荷物トラッキング構想を進める間に、航空会社や空港側と協力して、2017年内に世界中でいくつかの取り組みを進め、基本コンセプトの確認作業を行う意向です」とドルモンドは言う。

このレポートによれば、手荷物の取扱いミスで航空産業が被る損失額は、年間で約$23億に上る。そして乗客は、旅行の期間中に手荷物情報が得られることを強く希望しているという。

手荷物の取扱いミスの内訳には、空港側の説明によると、遅延、破損、紛失または盗難がある。今回のレポートによれば、こうした取扱いミスが一番起こりやすいのは、飛行機から別の飛行機や航空会社への引き渡し作業時だそうだ。

他方、ドルモンドによれば、手荷物の取扱いミスの発生率は減少傾向にあり、過去数年間で25%も下がったという。「この10年間で手荷物の取り扱いミスを減らすために様々な取り組みがなされてきました。」これにはたとえば、手荷物照合システムや、バーコード読み取りに依るトラッキング地点の追加、ITを用いた運営方法への変更などがあるという。

「今では、手荷物全体に対し取扱いミスの起こる割合は1%以下になっています。それでも、ミスが一件でもあれば十分に大変です」とドルモンドは語る。「お客様は当然のことながら、ご自分の手荷物が毎回必ずミスなく届けられるべきだと考えていますし、手荷物の取扱いミスは依然としてこの業界全体の大きな損失源なのです。」

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