新たなシステム・イン・パッケージでウェアラブル機器でのNFC決済が可能に

STMicroelectronicsのST53Gは、電池駆動式の時計やその他のデバイスメーカーが非接触決済を始めとするNFC機能を製品に統合するために設計された。
著者 Claire Swedberg
Oct 31, 2017

STMicroelectronicsが、ST53Gシステム・イン・パッケージ (SiP) を発表した。このソリューションは統合されたセキュアエレメント (SE) とRFブースターを同一のパッケージに収めたもので、時計、フィットネストラッカー、携帯式の電子機器や玩具などのウェアラブルデバイスに組み込み、セキュアに非接触決済を行うことができる。このSEは同社の近接距離通信、NFCを使用する32ビットセキュアマイクロコントローラーユニット、ST31ファミリの一部をなす。

スマートウォッチ、スマートフォンやタブレットなどの電子デバイスにはすでに、NFCリーダーやタグとしての使用を可能とするNFCを利用したテクノロジーが実装されつつある。しかし、STMicroelectronicsのバンキング・IDマーケティングディレクター、クリスチャン・ヴィーニュ (Christian Vignes) によれば、スマートウォッチは年間に数十億本生産される時計のほんの一部に過ぎない。しかし、クレジットカードと同様のテクノロジーを埋め込むことで、スマートウォッチでない時計でもNFC決済テクノロジーを利用することが可能となるかもしれない。

ST53Gで、非接触決済を始めとするNFC機能を電池駆動式の時計に組み込むことが可能となる。
このシステムは通常、可読範囲と速度を強化するためにウェアラブルデバイスに組み込まれる電池の力を利用するため、電池駆動式のあらゆる消費者向け製品で利用することが可能だ。加えて、このソリューションは、可読範囲は狭くなるもののマグカップやリストバンドといった電池を使わない器具でも機能しうる。

ST53Gは、ウェアラブル機器においてシングルまたはデュアル非接触用途でNFCカードのエミュレーション機能を実現するために設計されたと同社は述べる。このモジュールは、ISO14443規格に合致するSTのST31G480デュアルインターフェイスSEとブースターから構成され、可読範囲はアンテナの用途とサイズにより最大10センチメートル (3.9インチ)となる。

このアンテナは一般に、非常に小型なものとなるとSTMicroelectronicsのセキュアMCU部門バンキング・IDセントラルマーケティングディレクターのクリスチャン・ヴィーニュは述べる。SEとブースターを含め、ST53Gモジュールは、4mm (0.2インチ) 平方のフォーマットで提供される。このブースターにより、アンテナサイズが小型であるにも関わらず、デバイスは10cmの可読範囲を確実に実現することが可能となると同社は説明する。従来の非接触またはNFCを利用したタグやカードには通常、製品スペース全体を使用したアンテナが付属する。ウェアラブル機器のケース内では、これほどのスペースの余裕はない。

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