軽量のリレーで小型のドローンによる屋内でのRFIDタグ読み込みが可能に

MITが、ユーザーがタグとリーダー間のデータを転送するバーチャルアンテナアレイ搭載の小型のドローンでタグのデータを読み込むことを可能にするRFIDシステムを開発した。
著者 Claire Swedberg
Sep 12, 2017

近年、米国を始め世界で、RFIDを利用したドローンが保管場所やその他の屋外での在庫や保有資産の追跡に活用されている。しかし、屋内環境ではいくらかの課題がある。RFIDリーダーを運ぶには重量面で大型のドローンが必要であり、屋内環境での大型のドローンの安全性や敏捷性は十分でない。しかし、大型の倉庫や配送センターといった屋内でのドローンの利用は有用だとMIT助教授でMITメディアラボ主任研究員のFadel Adib(ファデル・アディブ)は言う。

そのため、MITメディアラボはRFlyとして知られるUHF RFIDタグ読み込みシステムを開発した。このシステムは、RFIDリーダーを地上に保持し、リレーを用いてリーダーのRF信号を捉え、タグに転送し、これらのタグからの応答をリーダーに返送する。このシステムにより、小型で軽量のドローンを広い範囲で運用し、タグを付けた製品の上を飛ばせてID番号をキャプチャし、1フィート程度の距離内のタグの位置を推定することが可能となった。

MITの研究者らが小型で安全な空中ドローンに大型の倉庫内のRFIDタグを数メートルの距離で読み込ませるシステムを開発。
RFlyの開発に際して、研究者らは、人間による大型の倉庫での手動在庫追跡プロセスを代替する手段を目指したとアディブは言う。チームはまず、利用可能な基本的技術を探求した。ドローンにバーコードスキャナを搭載することはできるが、バーコードには視線が必要だ。在庫が積み上げられている場合、ドローンの視界に入らない商品もあるため、同様にカメラベースのドローンも現実的でない。

アディブによれば、MITのチームはどこでも購入できるUHF RFIDリーダーを小型のドローンに取り付けたが、これは衝突した。大型のドローンでは安全性の問題が生じただろうと彼は述べる。屋内で勤務または生活している人に大型のドローンが衝突したら、怪我の原因となる。他方で、より小型のドローンの場合には、損害の規模は大きくないだろう。

小型のドローンではRFIDリーダーを支えられない可能性があったため、同グループには違った戦略を練る必要があった。リピータとして作動するリレーの採用を検討したとアディブは述べる。RFIDアンテナが組み込まれたリレーは、リーダーから信号を受信し、ドローン搭載の電池同様に信号からの電力を利用して、パッシブRFIDタグが近距離範囲内で受信した問い合わせ信号を転送することができる。(リレーの消費するドローンの電池は合計で3%に過ぎないという)。タグは応答し、リレーはタグのIDをキャプチャし、その情報をリーダーに転送する。

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