東京の病院、RFID機能付きの棚を利用して機器を追跡

帝人のシステム「レコピック」を使うことで、聖路加国際病院はポンプやその他の機器の位置および状態を管理できている。その結果、臨床工学室への立ち寄りが減少し、看護師が機器を病棟内に留めておく傾向も緩和されている。
著者 Claire Swedberg
Sep 10, 2017

東京の 聖路加国際病院は機器の動きを追跡するRFID技術の試験を終えた。この技術によって各病棟内の在庫水準をリアルタイムで識別し、中央臨床工学室へのスタッフの立ち寄り回数をおよそ55%削減できることを同施設は突き止めた。「レコピック」として知られるこの技術は、日本の炭素繊維とプラスチックのテクノロジー企業「株式会社 帝人」が提供している。

聖路加国際病院は毎日およそ2,550名の外来患者を診察しており、入院患者用ベッドは520床を数える。本棟は13階建てで、施設面積の合計は60,000平方メートル (646,000平方フィート) だ。病院はその地域のコミュニティからの需要の高まりとともに成長しており、最近、別館として19床のベッドを含む産科を増やした。

聖路加国際病院
輸液ポンプ、注射器ポンプ、低圧持続吸引器、酸素流量計など、患者の治療に使われる病院の機器のうちほとんどが使用時以外、中央臨床工学室で保管されていた。これはつまり、機器の必要な職員は各自のシフト時間中に何度も中央室まで行って戻ってこなければならなかったということだ。どの職員がどの品物を手に取ったのかに関する記録をとるため、病院ではバーコードシステムを利用していた。看護師が機器を借りたり返したりする際、臨床工学室内の職員が各備品をスキャンできるようにするためだ。このプロセスにはあまりに多くの時間がかかるため、簡単にもう一度利用できるように、看護師たちが医療機器を自らの病棟で留めておくことはよくあった。病院にとって、それは備品が失われたように見えてしまうことを意味する。その結果、在庫が不必要に補充されていたのだ。

聖路加国際病院は2016年、もっと適切で自動化されたソリューションを模索し始め、その年の春に「レコピック」を導入した。約1,300個のポンプや酸素流量計に対してパッシブ型極超短波 (UHF) 帯RFIDタグによるタグ付けを行った。 洗浄・消毒処理を維持できるよう、タグは防水ケースに入れられた。

臨床工学センター内の全ての棚のみならず、22の病棟の至るところにも、各棚の上に敷かれる「レコピック」RFID機能付きシートが据え付けられたと、帝人のスマートセンシング用新アプリケーション開発チーム主任であるナツキ・アラモト氏は語る。彼の説明によると、タグ付けされた備品はこれらのシートの上へ直に置かれるという。棚ユニットそれぞれには、タグのID番号を捕捉するためにConvergence Systems Ltd. (CSL) 製CS468リーダーと帝人独自のアンテナシートが搭載されている。

このリーダーは収集したデータをソフトウェアへと転送して、どの特定の備品がどの棚に保管されているのかを知らせる。また「レコピック」はRFID機能付き処分装置も提供している。利用者が廃棄されたものを確認できるようにするためだ。臨床工学室の棚は2つのカテゴリに分類されている。看護師から返却され、洗浄とメンテナンスの実行を待つ機器が置かれている棚と、補修と洗浄が成され、再利用の可能な機器が置かれている棚だ。

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