NXPが小売業界におけるRFID活用のグローバルな主要トレンドを読む

NXP Semiconductorsが小売市場向けの無線IDタグの主要なトレンドを明らかにする。
著者 RFID Journal
Jul 31, 2017

オンデマンド経済の影響で実店舗の多数が斜陽となる一方で、NXP Semiconductorsはオムニチャネルサービスが成長を続けると述べる。短距離からさらに拡大した距離の通信の双方に対応するRAINRFIDサポートによる高度なトラッキングとモニタリング能力を備えたスマートサプライチェーン管理が、小売業者の多種多様な新しい使用例への取り組みを後押ししているとNXPは伝える。

消費者と商品との相互作用と同時に、消費者とのやり取りとロイヤリティ戦略の主要な要素として、近接距離通信(NFC)タグの採用が拡大しているとNXPは述べる。インタラクティブな店舗機能、ブランド認証ソリューションやNFCスマートフォンによる非接触決済もまた、消費者のショッピング体験に欠くべからざる一部として支持を集めつつある。

小売市場向けのRFIDのグローバルな主要トレンドとして、NXPは次を挙げる:

トレンド1:小売業者は、消費者のスマートショッピング体験を強化するためにRFIDを採用している
スマート試着室には、ショッピング体験をサポートし、改善するインテリジェントミラーが備えられている。スマートミラーが商品のRAIN RFIDタグを読み取り、鏡面の後ろのタッチスクリーンに品目を表示し、その傍らで推奨エンジンが商品に合った靴やバッグなどのアクセサリーを表示する。

顧客と店員とのやり取りやソーシャルメディア経由での友達からのフィードバックを実現することで、スマート試着室は、スマートな接続性がショッピング体験の自然な延長線上にあると捉える顧客の需要に答えることができる。Ralph LaurenRebecca Minkoffといったハイエンドの小売業者の一部では、インタラクティブな試着室のおかげで売上が30%増加したとしているとNXPは述べる(Polo Ralph Laurenの店舗がスマート試着室を採用Rebecca MinkoffがRFIDの店舗採用を拡大で増収Rebecca Minkoff、店舗でのRFID利用で実体験のような体験を提供を参照)。

トレンド2:小売業者は、オムニチャネルにおけるスマートサプライチェーン管理のためにRAIN RFIDを活用している
オンデマンド経済の隆盛を受けて、在庫に関する正確な情報と商品位置に対するニーズに応えるため、マルチチャネルプロセスとオムニチャネル小売は大幅に成長した。NXPによれば、実店舗では、プロセスの最適化を実現し、小売業者が専門の店舗受取部門を店舗に新規導入するための潜在的な売上を認識することのできる予測分析ソフトウェアの活用が進んでいる。

こうしたソリューションを支援し、ビッグデータをスマートデータに変えるために、小売業者は正確なリアルタイムデータをソフトウェア分析にもたらすRAIN RFIDテクノロジーを利用している。小売業者の一部は、スマートサプライチェーン管理が競争の激しい小売市場でのシェアの最大化に寄与するとみている。例えば、スポーツ小売業者であるDecathlonは、在庫可視性の改善で2.5%の増収を実現したとする(DecathlonがRFIDで大勝DecathlonがRFIDの寄与で増収と万引きの減少を予測参照)。加えて、Macy'sはRFID導入で在庫費用を10億ドル削減したと述べている(Macy's、RFIDタグを商品の100%に取り付けへMacy's、オムニチャネル販売に向け最後の在庫単位まで活用プログラムを開始参照)。

トレンド3:小売業者はRAIN RFIDソリューションを採用して生鮮食品をモニタリングしている
食品小売業者にとり、製品を消費期限のすぐ前に倉庫から棚へと移動させるのは容易でないとNXPは述べる。同業界においては、在庫に含まれる生鮮食品の賞味期限を正確に知り得ない状況がしばしば見られる。結果として、年間1620億ドルの望まざる廃棄損、健康へのリスクや環境への影響が生じている。業界における研究によれば、売上規模が100億ドルの小売業者の場合、年間最大6000万ドルの損失を効果的な万引きと鮮度管理で減らせるという。

こうした効果を最大化するために、食品小売業者は温度と湿度管理のためのトラッキングとセンシングテクノロジーを含む大規模なRAIN RFIDソリューションのテストを実施している。こうしたソリューションにより、ディストリビューター、ロジスティクス企業や卸売業者は注文の位置情報をオンラインかつリアルタイムで確認することができる。陳列状況の電子的な確認方法と組み合わせれば、小売業者は消費期限の近い商品を値引きしたり、顧客の目に直接触れる一般的なセールを実施したりして対応することができるようになるだろう。

トレンド4:消費者とのやり取りの強化とNFC搭載のスマートフォンによる非接触決済への支持は拡大する
小売エコシステムのための製品には、スマートフォンでのNFCタグ読み取りやモノのインターネット接続を実現するリーダーチップ、スマートフォンや支払い用カードでセキュアな非接触決済を実現するPOS端末のリーダーチップが含まれる。NXPによれば、非接触決済の採用は、顧客と小売パートナーの双方でシームレスなショッピング体験に欠かせない一部として進んでいる。

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