ポーランドの小売店チェーンが食品の温度を管理するためにRFIDを活用する

Eurocash 社は、製品の品質確保とコスト削減を目的として、アクティブ型 UHF (極超短波) を利用したBlulog 社製データロガー・システムを200棟ある自社倉庫とその他の施設に設置している。
著者 Claire Swedberg
Apr 06, 2017

欧州の食品小売企業である Eurocash Group は、ポーランドにある自社店舗及び倉庫の冷房装置の温度管理を行うために、RFID を利用したデータロガー・システムを設置している。Blulog 社が提供するこのシステムの設置が全て完了すれば、ポーランド国内に点在するEurocash 社の200棟の倉庫とその他の流通拠点にワイヤレスセンサーが設置されることになる。このテクノロジーは、Eurocash社の全製品 — 乾燥食品、生鮮食品、冷凍食品 — が、サプライチェーンから店舗、そして消費者に至るまでの保存時の温度を監視できるようにする。Eurocash 社は、食品の品質を高いレベルで確保しつつ、温度変化によって生じる損失を最小限にとどめることを目的としてこのシステムの導入に至ったと述べた。

フランスとポーランドに拠点を置き、温度監視技術を開発している企業、Blulog 社は、極超短波 (UHF) などのワイヤレステクノロジーを活用して、センサーが取得したデータをサーバーに送信するデータロガーを製造している。Blulog 社の CEO である Jérémy Laurens 氏は、Blulog 社が2014年に設立された際、最初の顧客となった企業の内の一社が Eurocash 社であったと述べた。

Blulog's UHF NFC data logger
このシステムは、様々な段階を経た上で設置された。まず、Eurocash 社が自社倉庫の内の1棟で Blulog 社のデータロガーを試験運用した。そしてその後に、他の倉庫でもこのテクノロジーの設置が進められていった。初期のデータロガーでは、USBケーブルを通じてコンピュータに接続されたハブにデータを送信していた。2015年になると、イーサネットで電力を供給し、ワイヤレスゲートウェイにデータを送信する UHF 対応のデータロガーが採用されるようになった。

そして昨年、Blulog 社は、クラウド上の自社ソフトウェアにWi-Fiを通じてデータを送信するゲートウェイの提供を開始した。Eurocash 社の製品を販売するデリカテッセンでの設置も昨年から進んでおり、「システムの設置を単純化することがねらい」であったと Laurens 氏は説明した。

2016 年の終わり頃、 Eurocash 社は、自社倉庫200棟にこの技術を導入する契約書にサインした。Eurocash 社の倉庫には2つの大きな貯蔵室が備わっており、その1つは冷蔵室として、もう1つは冷凍室として機能している。また、これらの貯蔵室の他にも、乾燥食品を貯蔵しておくための大規模なスペースがある。

Eurocash 社は、自社が販売する食品の保存状態をより良く管理することを望んでいる。上記のテクノロジーは、問題が生じた場合にそれらに即座に対処できることを可能にし、食品を処分する必要があるかどうかの決定的な判断材料となる。

「私たちが克服することができた最も重要な課題は、ヒューマンエラーを排除することでした」Eurocash社の品質管理部長である Karol Maćkowiak 氏はそう述べた。温度のデータ収集及び検証に従業員を用いることは、時間と手間の浪費となるだけでなく、ヒューマンエラーにもつながると同氏は述べた。また、自動システムによる温度データの提供と比べれば、従業員による温度管理はそれほど頻繁に行うことができない。「食べ物の輸送や保存に際する温度は、可能な限り高いレベルで、つまり100%のレベルで管理しなければならないパラメーターの1つなのです」Maćkowiak 氏はそう述べた。温度測定が実施されたことの証明が必要なのはもちろんだが、データの内容、とりわけ温度がいつ許容範囲を超えたか、その許容範囲を超えていた期間はどのくらいであるか等に関する確実なデータを必要としているのだと同氏は述べた。

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