RFID技術で実店舗にオムニチャネルを構築

イタリアのStore of the Futureの店舗では、カスタマーは一足の靴を履いてみると同時に、その靴やその他の類似した靴のコンテンツを自動的に閲覧することができ、店に無い製品を選んでオンラインで購入することも可能だ。
著者 Claire Swedberg 著
Apr 04, 2017

イタリアの靴店 Store of the Future (SOTF) は2016年9月にフィレンツェに、EPC 極超短波 (UHF) RFIDベースシステムを備えた新店舗をオープンした。このシステムによって、カスタマーは靴を試着しながら更にパーソナライズされたサービスを受けられると同時に、オムニチャネル (統合販売チャネル) を通じての製品購入も可能だ。システム インテグレーターTemeraが供給するこのソリューションは、Keonn によるRFID (ICタグ) 技術を使って、スマート フィッティングルーム技術と在庫管理を実現する。SOTFによれば、システムが稼働し始めてから、その技術のおかげで店の先進的なビジネス イメージを作ることに成功し、また在庫の可視化も可能になったという。

SOTFのオーナーTommaso Andorliniは、会社の経営チームはオムニチャネルとeコマースの販売モデルの経験を持ち、自社の製品を世界的規模で流通させる方法を模索していたと言う。そのために店舗で実際の製品を購入できるだけでなく、オンラインでの買い物客が製品にアクセスしたり、店舗にいるカスタマーにも店に在庫していない製品のオンライン販売サービスを提供できるようにした。

一つ一つの試着エリアにはRFID読み込み装置と壁に取り付けたタブレットが備えられており、カスタマーはそれを使って商品を選ぶことができる。
フィレンツェ店には5つの試着エリアがあり、カスタマーはそこで靴を試着できる。試着室は全面が開いたブース状になっており、アパレル店の試着室のような完全なプライバシーは無い状態で個別なサービスを受けられるようになっている。各エリアに、Keonn AdvanReader 150 読み込み装置、AdvanMux-16 回線多重化装置、Avantenna-p11 アンテナと壁型タブレットが設置され、カスタマーはそれを使って商品を選ぶことができる。

店舗に新しい在庫品が届くと、各ペアの片方に、NXP 半導体U-code 7 チップを搭載した、LabIDのLUH427-U7型 受動的EPC UHFラベルでタグ付けがなされる。タグに暗号化されているユニークなIDナンバーが、Temeraのクラウド ベースのソフトウェア上にある商品の在庫管理ユニット (SKU) の詳細情報とリンクしている。このソフトウェアはまたSOTFの在庫管理ソフトウェアとも統合されている。タグ付けの後、製品はそれぞれ陳列され、またバックルームに収められる。

靴を試着したいカスタマーは、製品を持って試着室に入る。するとRFIDリーダーが自動的に靴のタグを読み込んで、タブレットがその特定の一足自体に関する情報や、同じサイズ・ブランド・色の別アイテムの情報などを表示する。またSOTFは、ビーチウェアの会社Sundekを傘下に所有しており、来月イタリア国内に何店舗かをオープンする。Store of the Futureでは、RFID技術を使って、SOTFのカスタマーが興味を持つ可能性のあるSundek製品に関するコンテンツも提示していく計画だ。

カスタマーはコンテンツをスクロールしたり、販売員に棚から別の製品を持ってくるようリクエストしたりすることができる。リクエストは店員が持っているタブレットに転送され、店員は通知を受け取ったら、リクエストに応対中であることを表示をすることも可能だ。

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