ビーコン技術の新会社が航空機内のエンターテインメントや銀行内の情報化を促進

ドイツのホテル用アプリのメーカーConichiからスピンオフしたConichiwaが、ビーコン通信を利用して個人や商品を認識し、それによりサービスの個別対応化と効率の向上を図るシステムを提供している。
著者 Claire Swedberg

乗客は、飛行機の予約前か、後で空港に到着した時に、アプリのダウンロードをする。この航空機関連メーカーはKontakt.io社製ビーコンを提供するが、それは空港内の入り口やセキュリティ検査場などに設置される。

乗客がビーコンの信号範囲内に来ると、携帯電話にビーコンからの送信信号が届き、ドイツ国内に設置されているクラウドベースのサーバーにプロンプト信号を送るが、これは位置情報や乗客のID (携帯電話に繋がっている) にリンクされていて、関連情報が表示される。例えば、乗客が予約した飛行機に遅れが生じていると、その乗客がビーコンの範囲内に来た時に、アプリを通じてその乗客に遅れがどのくらいになるかを通知するのだ。

Conichiwa社のへスター・ヒルブレヒト
さらに、このシステムでは、乗客はフライトの最中にビーコンを他の機能で使うことができる。乗客は、アプリから食事や飲み物の注文ができるし、添乗員は各自のタブレットでその注文と乗客の座席番号をを確認して、注文の品を提供できる。このソリューションでは、乗客はアプリを通じてその注文の支払いまでできるのだ。

Conichiwa社によれば、社名は明らかではないがドイツの大銀行も同社のビーコン技術を求めて共同開発を進めている。同行の各店舗に、非接触型の顧客識別装置を導入するためだ。ベルリンにある同行最大の支店では、このシステムを導入して、顧客が構内に足を踏み入れた時にそれが誰かを識別する予定だ。conichiwa社のSDKを使って開発した同行のモバイル用アプリを使って、顧客は自分のプロフィールを作成できる。顔写真、氏名、口座番号、それに、たとえばローンを組みたいとかの興味の対象をまとめるのだ。

顧客が支店に足を踏み入れると、入り口に設置されているビーコンがデータを携帯電話やタブレットに向けて送信し、そのデータがさらにサーバーへと転送される。そこでこの顧客は、アポイントに従ってどこに行けばいいかなどの情報を見る。一方、行員たちは、各自のタブレット上で動作する行員版アプリ上でデータを利用でき、到着した顧客が誰でどの担当者と話をする必要があるかを知り、また顧客の外見を写真などから見知ることができる。こうして、同社によれば、素早い対応ができるばかりか、いちいち紹介をする必要がなくなってより個人に即したサービスを提供できる。

さらに、conichiwa社は、イベント会社数社と、フェスティバル会場への導入により入場許可と支払いの機能を提供できるように、また物流会社とは資産のトラッキング、博物館とは館内の位置情報を基にした展示物に関するコンテンツの提供ができるように、共同開発を進めている。「弊社は、様々な業界にわたって多くの企業と共同で新たな使用事例となる開発を続けています」と、conichiwa社の事業開発室長へスター・ヒルブレヒトは語る。

Conichiwa社はSDKを提供し、同社の既存のアプリに顧客のソフトウェアが組み込めるようにしている。同社はまた「ホワイトラベル」のソリューションやアプリも作れるし、顧客の求めに応じてアプリを一から作ることもできる、とヒルブレヒトは語る。

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