日本の病院が患者用にUHF帯リストバンドを試行中

リストバンド技術のメーカーであるサトー (SATO) が、同社の新製品がペースメーカーをはじめとする医療用機器に影響を与えず、患者にとっても快適で、効率的な管理に役立つことを明らかにするため、病院と協力してテストを進めている。
著者 Claire Swedberg

日本の津市にある三重大学病院は、大人から子供まで年間2万人の患者の治療に当たっている。2016年9月まで、患者の識別にはバーコード式のシステムを使っていた。しかしながら同病院は、RFIDソリューションの利用にはずっと関心を持っていた。リストバンドのスキャンの際に患者を起こすことが無く (今回のテストでは読み出し距離はわずか10cmに設定しているが、UHF帯RFIDリーダーは数m離れたタグのIDでも読み出すことができる)、また、バーコードでは以前から起こっていた、汚れや傷のための読み取りミスを防ぐことができるからである。

この試験導入の期間中、成人の患者の一人ひとりにはサトー製UHF RFIDリストバンドが与えられ、そこに記録されている個別IDは病院のソフトウェア上でその患者に関係づけられている。また看護師もそれぞれUHF帯RFIDバッジを身につけており、その個別IDが職員それぞれのIDに関係づけられている。さらに、患者に投与する医薬品にもそれぞれタグが付けられている。

サトーの新型UHF帯RFIDリストバンドは、患者の体内に移植される医療機器に対する安全性が確認されている。
看護士は患者の個人確認をしなくてはならないが、携帯型リーダーを使えば、その患者のID番号を読み出すだけで確認ができる。患者に医薬品を投与する必要がある場合には、看護師は自分のバッジと患者のリストバンド、それに医薬品のID番号を携帯型リーダーで読み出す。この際に、携帯型リーダーを患者にわざわざ近づけなくても良い。そうしてデータが集められ、どの医薬品がどの患者に対し、いつどの職員によって投与されたかが、病院のソフトウェア上に永久的なデータとして記録される。

小沼によれば、ペースメーカーなどの心臓用の機器を持つ患者は、帰宅の前に、その機器が正常に動作していることを検査で確認できる。

他の病院では、サトー製HF帯RFIDリストバンドが使われている。例えば秋田大学病院では過去10年ほど、患者とその治療を識別するためにHF帯リストバンドを導入してきた。これらはやがてUHF帯RFIDに置き換わっていくだろう、と小沼は語る。UHF帯の方がHF帯の技術に比べ、より長距離での読み出しができるうえ、タグの価格も多少安いので病院全体としての導入コストを下げられるからだ。

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