積み上げられた紙製品ロールの管理にRFIDが活躍

Arab製紙 (Waraq) は、サウジのRFIDインテグレーターであるTanweer United Co.からUHF帯のソリューションを導入し、紙製品のロールが倉庫内に何段にも積み上げられられてからトラックに積まれるまでの識別に使っている。
著者 Claire Swedberg
Feb 15, 2017

サウジアラビアのダンマームにあるアラブ製紙 (通称はワラック (Waraq), Arab Paper Manufacturing Co.) は、RFIDを利用したシステムを用いて、同社の倉庫に置かれた紙製品のロール一つひとつの位置とその移動を管理し、発送先に正しく積荷されたことの確認までをしている。この技術の導入の目的は、費用のかさむ誤配送の防止、および、従来は出荷前に従業員が行なっていた目視での紙製品ロールの識別に掛かる人件費の低減である。

このソリューションは、ジェッダに本社のあるRFID技術ソリューション会社タンウィール・ユナイテッド (Tanweer United Co.) が提供した。

このシステムは、同社の倉庫に積み上げられて利用される紙製品ロールの一つひとつの位置と動きの管理に用いられている。
ワラック社は、カートンや包装紙に用いられる波状に加工した工業用紙や、さまざまな用途向けの繊維工場向けボビンや紙チューブなどを製造しており、その顧客は中東から全世界に広がる。顧客の要求する製品は原料も重さもそれぞれ異なっており、同社の製品の種類は多数に上るが、どれもがリールに巻かれて同社の施設内に貯蔵され、顧客からの注文が入るのをを待っている。

ワラック社のインフラ担当上級役員N.P. スネールは、こうした産業用紙製品ロールの管理手順は複雑になりがちだと語る。紙製品はその種類ごとに異なるのにどれも同じように見え、それが同社の3つの倉庫施設内にぎっしりと積み重ねられて保管されている。それぞれ80m x 150mの広さの倉庫に何千ものロールが保管されているのだ。スヌールによれば、上の方のロールは手を伸ばしてもはるかに届かないため、従業員は、印刷された情報を目視で読み取ったりバーコードをスキャンしたりしている。「ロールは通常、4段に積まれ、その高さは7、8mにもなります」とタンウィール・ユナイテッド社のRFIDデザイン・ソリューション技術アーキテクトのプラヴィーン・ペルーマルは説明する。「この状況では、バーコードのスキャンは可能ではありません。」また、ロールの重量は一つ1.5tから2tにも及ぶという。

RFID技術の導入以前は、注文が来ると、従業員が対象のロールの在庫を目視で探し回り、フォークリフトで積荷ドックまで運んでトラックに乗せて皆とまで運び、顧客へ向かう船に積んでいた。万が一紙のロールが間違った顧客の許に送られると、余分な運送費用が掛かり出荷は大きく後れ、顧客満足度も大きく下がってしまう。

今回ワラック社が使うソリューションでは、各フォークリフトに極超短波 (UHF) 帯RFIDリーダーと2本のアンテナが取り付けられ、紙製品の各ロールにはタグが取り付けられ、タンウィール・ユナイテッド社製ソフトウェアが集められたデータを管理する。

ワラック社工場で紙製品の新たなロールが製造されると、タグが取り付けられる。タグの固有ID番号はそのロールの製品タイプ、製造日およびシリアル番号と関係づけられてタンウィール・ユナイテッド製ソフトウェアに格納され、そのデータはさらにワラック社のERP (基幹業務ソフトウェア) に統合される。製造工程の最後にロールは必ず倉庫に保管されることになる。フォークリフトの担当者は、ゼブラ・テクノロジーズ (Zebra Technologies) 製 FX9500リーダーと、タンウィール・ユナイテッド製ソフトウェアやデータが載ったWindows 10タブレットを持っている。

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