Rebecca Minkoff、RFID技術を活用してSoHoのストアにセルフサービスを導入

ファッション業者のRebecca Minkoffは、QueueHopの技術により、買い物客が商品を選び、支払いを済ませたあと、タグのRFIDデータによってセキュリティ ハードタグを解除できるシステムを実現した。
著者 Claire Swedberg
Jan 31, 2017

高級ハンドバッグやアクセサリーを販売しているRebecca Minkoff(レベッカミンコフ)は、ニューヨークの店舗にてRFIDベースのセルフチェックアウト システムを試験導入している。このシステムにより買い物客は、欲しいアクセサリーを選び、Apple のiPadで購入を行える。そして商品のセキュリティタグを解除すれば、会計のために列に並ぶことなく店をあとにすることができる。店内の美観に溶け込むよう、Rebecca Minkoffがアレンジを加えたディスプレイユニットに収められたこのソリューションは、技術系スタートアップ企業のQueueHopが提供している。このソリューションを構成しているのは、商品のハードタグを読み取るRFID質問機を搭載したセルフチェックアウト ユニットと、クレジットカード決済を行う壁掛けのiPad、さらに、もうひとつのRFIDリーダーでハードタグの読取りを行うことができるスロットだ。ハードタグは、商品の購入後に取り外せる。

Rebecca Minkoffは、ニューヨークで1号店をオープンして以来、衣服やアクセサリー商品を販売する店舗のサービス向上にRFID技術を活用してきた。グリーンストリート96にあるSoHoのストアは、「Store of the Future(未来のストア)」と呼ばれており、例えば試着室にはRFID技術に対応したマジックミラーが使用されていて、客が試着している服を識別し、その服と一緒に購入すべきおすすめ商品が表示される(Rebecca Minkoff Store Uses RFID to Provide an Immersive Experienceを参照)。Rebecca MinkoffのCEO・創業者のUri Minkoffは次のように語る。「『Store of the Future』のオープン当時、目標が2つありました。試着室でのパーソナライズされたショッピングアシスタンスなどセレブなVIP体験を提供すること、そして、ほぼ“匿名”で買い物ができるというプライベートな体験を提供することです」。

セルフチェックアウト ユニットには、購入された各商品のハードタグを読み取るRFIDリーダーが搭載されている。
Minkoff によれば、QueueHopの技術は精算レジでの待ち時間を短縮するという利便性を付加するとともに、販売における匿名性の確保も実現しているという。Rebecca Minkoffでは、ハンドバッグやスカーフ、革製の小物など数百種類の商品にハードタグを取り付けているそうだ(ハードタグには、電磁式電子商品監視(EAS)技術と極超短波(UHF)RFIDタグが組み込まれている)。例えば衣服など、Rebecca Minkoffのほかの商品にもこの技術を取り入れることを長期的な目標にしているとMinkoffはいう。

QueueHopのLindon Gao
今年始め、新たに立ち上げられたQueueHopはRFID対応型のハードタグとアプリ、コンテンツ管理ソフトウェアを開発したと同社のCEO・共同創業者、Lindon Gaoは語る。Gaoは、買い物でレジの順番待ちをしている時にこの製品のアイデアを思いついた。「レジ待ちの行列がものすごく長く、『この問題をどうしたら解消できるだろうか?』と考えながら並んでいた」という。買い物客が並びたくないと思っているならば、結局のところ長い行列によって売上が悪化する場合も多いだろうとGaoは述べる。

Gaoによれば、このレジ待ちの行列は特に若い世代の買い物客について深刻だという。ミレニアル世代の若者たちは、スマートフォンで買い物をすることを好む。小売業者にとっての問題はセキュリティタグだとGaoは語る。支払いをせずに商品を店外に持ち出されることがないように、セキュリティを確保する方法を小売業者は必要としている。ロックタイプのハードタグは従来から、店舗スタッフによる人的介入が必要だったが、これも行列の原因となる。

また、Rebecca Minkoffのような店ではプライバシーを求める客もいる。映画Pretty Womanでジュリア・ロバーツが演じる登場人物ビビアン・ワードのように、高級な店で萎縮した買い物が、店員から接客を拒否されるのではないか、万引きを疑われるのではないか、と恐れを抱くことをUri Minkoffは、「Pretty Womanの瞬間」と表現する。Minkoffは、自分の店ではどの買い物客にも快適に過ごして欲しいと考えていて、それは場合によっては、店員とやりとりをせずに商品を購入して店を出ることを可能にすることなのだという。

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