Mojixのリーダー用新アンテナとアプリ、ブロックチェーンはリアルタイム・ビジビリティを目指している

小売店やブランド各社が、店頭や在庫室の中でタグが付けられた商品の所在地を明らかにするためのTurboAntenna、並びに店頭の販売員が各自のスマートフォンやタブレットを使って在庫管理をし作業を分担するための店頭職務理用アプリの試験運用を進めている。
著者 Claire Swedberg
Jan 27, 2017

RFID (無線自動識別技術) とセンサー技術の会社Mojixは、小売店やブランド各社向けに、ハンズフリーで個別商品ごとのトラッキングができる製品セットを新発売した。いくつかの小売店やブランド会社ではすでに、店頭や在庫室内の商品の所在地をリアルタイムで読み出すため、同社の新しいTurboAntennaをSTARflexリーダーと組み合わせ、試験運用を進めている。同社はまた、店頭職務管理 (Retail Task Management) と名付けたアプリの1.0版を発売している。これは、iOSやAndroidのデバイス上で動く店頭職務管理ソフトウェアのプラットフォームが元になっており、店舗の販売員が在庫や商品の補充状況を確認できて、在庫管理を容易にするためのアプリである。

加えて、Mojix社はMicrosoftと協力し、同社のソリューションにブロックチェーンの機能を強化した版を提供している。これにより、ある企業のサプライチェーン、たとえば小売店や納入業者、運送業者などが、ブロックチェーンを利用したスマートコントラクトを使って、RFIDタグを読みだした商品に関する一連の取引を確認できる。

Mojix社の新技術は、小売店の在庫管理を信頼できるものとし、リアルタイムの情報をハンズフリーで収集できることがその核心であり、そうして、従業員が携帯型リーダーを抱えて在庫データを集めるために店内を駆けずり回らなくても済むようにするものだ。「RFID導入のもともとの目的は、データの自動取得でした」とMojixの製品販売担当副社長のスコット・ステルターは語る。しかしながら、多くの小売店にとって携帯型リーダーは低価格の選択肢だった。固定型リーダーの導入は、そのコストばかりではなく機能面に関しても困難があったのだ。

Mojix社のスコット・ステルター
店頭と在庫室、それに小売店への配送を待つ商品でいっぱいの倉庫は、パッシブ型極超短波 (UHF) 帯RFIDタグのトラッキングには極めて困難な環境の一つだと、ステルターは語る。膨大な数のタグが密に積み重ねられており、商品自体もタグ読み出しの障害になるため、一台のRFIDリーダーですべてのタグのIDを常時読みだすのはかなり困難である。店内には表面が電波を反射するような物品で溢れており、大きなRFエネルギーを持った場やRF信号が弱まり消えてしまうエネルギー0の空間ができてしまうのだ。この状況をステルターは、昔の電子レンジで例えてくれた。食物は確かに加熱されるのだが、冷たいままの部分が残ってしまうのだ。

RFIDの場合、アンテナの位置や反射の具合によってRFエネルギーが0まで低下する空間ができてしまい、そこに商品が積み重ねられているとそのタグの読み出しはできない。また、店頭や室内に余分にRFIDリーダーを設置したならば、返って干渉を招くこともある。これは特に、RFIDベンダーとユーザーが使うことができるRFチャネルが4つに制限されているヨーロッパで起こりがちだ。こうした干渉やエネルギー0空間の存在により、読み出し成功率は90%を超える程度まで上げるのが精いっぱいだ、とステルターは語る。

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