アイダホ大学の研究グループがRFID機能付きロボットの将来を開く

この研究チームは、Impinj製UHF帯RFIDリーダーとさまざまなセンサーを組み込み、特殊な農産物を生産する農家の労働コストを下げ生産性を上げるロボットIdaBotのプロトタイプを開発している。
著者 Nathaniel Prince
Dec 20, 2016

アイダホ州のノースウェスト・ナザリーン大学 (NNU) の研究グループが、農作業に従事するロボットとなるRFID機能付きシステムのプロトタイプを開発した。 IdaBot (アイダボット) と名付けたこのロボットの開発プログラムを主導しているのは、NNUの工学部の二人の教授、ジョシュ・グリフィンとデューク・ブラノンである。二人がこのプロジェクトを開始したのは2015年、大学からの資金援助に加え、$8万以上の資金をアイダホ州農務省特殊産品奨励プログラムから調達した。このプロジェクトチームには学部学生も参加している。工学部4年生のリッチー・グラインドスタッフと同3年生のルーカス・ポムロイの2名だ。

「このIdaBotプロジェクトの目的は、特殊な農産物を生産する農家の労働コストを削減し、精度の高い技術を導入してその生産性を向上し、さらにこうした農家を労働力の不足による問題から解放することです」とグリフィン教授は語る。念頭にある特殊産品はたとえばブドウやタマネギだという。

IdaBotの駆動プラットフォームとその開発者たち。左から順にリッチー・グラインドスタッフ、デューク・ブラノン、ルーカス・ポメロイ、ジョシュ・グリフィン
IdaBotの駆動系プラットフォームを作るにあたり、このチームはSuperdroid社のHD2ロボット開発キットを利用した。この駆動系ユニットは長さ100cm、幅66cm、高さ25cmで重量は41kg、時速は最大で2km/hつまり毎分35mほどだ。

このロボットには様々なセンサーが組み込まれている。ロボットのおおよその位置を確認するためのGPS、移動方向を検知するためのIMU (内部測定ユニット) とセンサーの融合チップ、移動距離を測定するためのモーター用検出器、そして衝突事故の防止に役立てるためのLIDAR (レーザー光検知測距) システムだ。

まるで戦車のような姿のこのIdaBotは、そのキャタピラーでさまざまな農作業に利用できるはずだ。その中で開発チームが最初に目指しているのは、アイダホ州コードウェルのブドウ畑で、IdaBotに噴霧器を引かせて肥料や農薬などの化学薬剤を噴霧する作業の実現だ。ブドウの樹の一本一本にステッカー型のRFIDタグを取り付けてから、農家は、ロボットにブドウの樹の種類に応じた望ましい噴霧方法をプログラムする。そうしてIdaBotはブドウ畑を進みながらタグからの信号を読み取り、次のブドウの樹が何で、スプレーするのかしないのかを判断するのだ。

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