RFIDを用いてLCDフラットパネルメーカーの見通しが良くなる

Innolux (群創光電) は、パッシブ型UHF RFIDタグをコンテナーやパレット、フォークリフトに取り付けるとともにドックの床面にも設置し、商品や原材料が指示通りに納品され出荷されているかを確認している。
著者 Claire Swedberg
Nov 09, 2016

LCDフラットパネルのメーカーであるイノラックス (群創光電、Innolux) は、台湾の営業拠点の一つにパッシブ型UHF (極超短波) 帯RFIDシステムを導入し、運送車両や商品を積載したパレットの入庫と出庫をトラッキングしている。このソリューションが今年の6月に導入されて以来、同社によれば経営効率が向上し、以前はトラックが間違った集荷ドックに停まったり商品の仕分けが困難なために生じていた誤積載や誤配送を低減できた。

イノラックス社は今後、同じシステムを中国にあるいくつかの拠点にも展開する計画だ。このシステムはエイリアン・テクノロジー (Alien Technology) 社製のRFIDリーダーとUHF RFIDタグで構成され、EPCソリューションズ台湾 (EPC Solutions Taiwan) が提供している。エイリアン製Higgs 3 RFIDチップを使ってEPCソリューションズ社が開発したタグは、イノラックス社のフォークリフト、金属製やプラスチック製のパレット、出荷用コンテナーに取り付けられるとともに、ドックの床面にも埋め込まれている。イノラックス社はソフトウェアを自社開発して、RFIDの読み取りデータを集め管理している。

各ドックの扉付近にエイリアン社製RFIDリーダーが2台ずつ設置されている。一台は真上の天井 (これは床面に埋め込まれたタグと出荷用コンテナに取り付けられたタグの両方を読み取る)、もう一台は扉の横の柱 (これはフォークリフトやパレットに取り付けられているタグのIDを読み取る) だ。
「これは、最新のRFIDテクノロジーを用いて導入した、弊社にとって初めての倉庫用入出荷管理システムになります」と、イノラックスのジャッキー・チュン部長は語る。

2003年に創立されたイノラックス (群創光電) は、TFT (薄膜トランジスタ) ディスプレーとLCDディスプレーでは世界最大のメーカーの一つである。その顧客には、一流の情報テクノロジー会社や家電メーカーが名を連ねる。例えばデルヒューレット・パッカードレノボLGパナソニックサムスン電子ソニーなどだ。

イノラックスの工場は台湾に14個所、中国にも数か所あり、テレビやデスクトップ用モニター、タブレットをはじめ多くのタッチパネル付きデバイスなどの民生用電子機器に使われる、さまざまな表示パネルやタッチスクリーンを製造している。同社によれば、その操業は複雑を極めている。部品によってはある工場で途中まで作られてから他の工場で作り込まれるものもあり、さらに別の工場で組み立てられて出荷されるからだ。このため、どの工場でも原材料の搬入と半製品の入出荷、最終製品の出荷などで多くのトラックが出入りする。こうしたトラックの運用を管理し、所定の商品を積んだパレットを所定のトラックに確実に積載する業務は、困難を極めている。同社は以前、アクティブ型RFIDの使用を試したが、結局うまくいかなかった経験がある。その時の問題は、タグから送信されるRF信号がそのドックを越えて隣り合うドックにまで漏れてしまったことだ。そのため、特定のトラックやパレットが一体どのドックにあるのか正確に知ることができなかったのだ。

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