メダクタUSAが医療用部材のトラッキングにRFIDを試験運用

この整形外科用インプラントのメーカーは、テルソ・ソリューションズ製RFIDモバイルケースとクラウドベースのソフトウェアJetstreamを用いて、同社が病院に提供している先渡し品キットの内容物とその所在地を確認し、商品が使用され補充の必要があるかどうかのチェックに用いている。
著者 Claire Swedberg
Nov 10, 2016

整形外科用インプラントのメーカーであるメダクタUSA (Medacta USA) は、同社が多くの病院に提供している先渡し品キットのトラッキングのため、RFIDを利用したソリューションの試験運用を行っている。各キットには、専用ケースの中にメダクタUSAのインプラント製品が収められている。このソリューションを提供するのは、在庫管理技術の会社テルソ・ソリューションズ (Terso Solutions) で、メダクタUSAはそれぞれのケースの中にどの製品が残っているかについて毎日定期的に、またケースが開閉されるごとに通知を受け取る。こうして同社は、それぞれのケースがどこに置かれていてその中にどのインプラントが残っているかが分かる。こうした情報を基に、同社は手違いを防ぎ、紛失があれば調査し、またもしメダクタUSAがこのシステムを本格採用する場合には請求書の自動発行ができるようになる。

この技術の試験運用を始めて以降、メダクタUSAは、キットが病院側に置かれたままの状態でもキット内の先渡し品をこれまでより的確にかつ効率的に補充できるようになったと、同社の営業部長のショーン・マッキンタイヤは語る。いまやキットからどの商品が取り出されたまま戻されていないか、そしてそれがいつどこで起こったかが分かるからだ。

メダクタUSAは、股関節手術用のインプラントが収められた2つのテルソ・ケースを試験運用している。
メダクタUSAはメダクタ・インターナショナルの米国部門であり、本社はシカゴ、外科手術用インプラントおよび神経外科用のシステムと医療器具のメーカーである。同社は病院に、治療の際に必要になるであろう医療器具や部材をキットとして病院側に先渡しするのだが、それぞれのキットには、例えば股関節手術に使う置換材など、特定の手術に用いられるインプラントが詰められている。メダクタUSAの販売員は手術に立ち合い、外科医をはじめとする病院側の職員を技術的に補佐する。

従来より、製品がキットから取り出されると、この販売員がこれを手書きで書類に記入し、それに従ってメダクタUSAが病院側に請求書を発行する。しかしながら、インプラントは紛失することがある。時には行院への搬送中に紛失したり、間違った病院に届けられたり、病院内で正しく保管されていなかったりするのだ。そのうえ、キットの中身が使用されても、それが同社の配送センターに返却されて来るまでいったい何が必要なのか分からないため、補充の作業も効率が悪い。そこでメダクタUSAは今年になってテルソと協力し、RFID技術でこの一連の作業をどれだけ可視化できるか、試験運用を始めたのだとマッキンタイヤは言う。

テルソ・ソリューション製RFIDモバイルケース型在庫管理ソリューションの中心はテルソ・モバイルケースだが、これはペリカン (Pelican) 製の堅牢な箱型キャリングケースであり、インピンジ (Impinj) 製RFIDリーダーRS500と4Gセルラー無線機、それに読み出しデータを格納してテルソのクラウドベースのソフトウェアJetstreamに送信するためのマイクロプロセッサーが組み込まれている。テルソはこの技術を2014年から2015年にかけて開発し、医療機器のメーカーが高額な医療用機器や部材をキットにして病院側に提供する際にそのキットの所在地と中身が可視化できるようにした (英文記事テルソ、トラッキングができる医療機器や部材の運搬用ケースを開発参照)。

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