衣料品や自動車用カバーのメーカー数社がRFIDで工場内の仕掛品をトラッキング

このメーカー数社は、Shopfloor社製のNFC関連システムを用い、どの作業員がどの作業を完了したかをチェックしている。そうして工程内のボトルネックを見つけ、品質管理に役立て、作業員の生産性を管理するのだ。
著者 Claire Swedberg
Nov 14, 2016

オクラホマ州ポールズバレーにある自動車用カバーのメーカーカバークラフト (Covercraft) は、Shopfloor社が提供するNFC (近距離無線通信) RFIDソリューションを用い、従業員のタイムカードの打刻と工場内の移動をトラッキングしている。このShopfloor社製システムを使ってカバークラフト社は、いつ誰によってどの工程が進められたかを知り、万が一不良が発生した場合に誰に責任があるかを監視し、また、従業員がこなした特定の作業の工数に応じて賃金を決めることができる。多くの衣料品メーカーや靴のメーカーが同じようにShopfloor社ソリューションを導入しており、また、ある紳士用スーツのメーカーはこのシステムを消費者向けにも応用展開しようと計画中である。

ジョージア州アルファレッタにあるShopfloor社は、アパレルをはじめとする一般消費者向け製品のメーカー用に無線型の作業現場管理 (SFC) 用ソリューションを製造している。同社のソフトウェアShopfloor EyeをNFC RFID技術やQRコードと組み合わせて用いれば、メーカーは仕掛品 (WIP) に関するデータを自動的に収集できる。しかし、Shopfloor社は、いくつかの顧客企業向けに新たに一般消費者に関する情報を集められるような利用方法の検討も進めている。もしNFC RFIDタグが各製品に取り付けられていれば、買い物客は自分のAndroidデバイス上でShopfloor社アプリを使い、自分の目の前にある製品がいつどこでどのように製造されたのかに関するデータを得ることができる。また、その製品が工場で製造されている途中の写真を見ることさえできるのだ。

ある衣料品工場では、交代制従業員は出勤時に、NFC RFID仕様の従業員バッジを作業台に設置されたNFC機能付きGoogle Nexus 7タブレットに向けてタップしてから、作業を開始する。
カバークラフト社は、自動車の座席用カバーやダッシュボード用カバー、フロアマットなどさまざまな製品を製造している。同社は現在、従業員バッジにNFC RFIDタグを組み込み、製品にはQRコードを印刷して、ソフトウェアShopfloor Eyeに連動させて利用している。従業員は毎日、作業の開始時に、各自の従業員バッジをRFIDリーダーが組み込まれたGoogle Nexus 7タブレット上でタップし、また担当の各製品に印刷されたQRコードをスキャンする。このデータは保管されて、各製品についてどの工程を誰が担当したかが記録に残される。こうした情報はたとえば、機械装置の故障や作業員の不調がいつから起こったかを突き止めたり、工程上でどこがボトルネックになっているかを調べたりするために利用できる。同社がNFCタグではなくQRコードを使っている理由は、大量購入時にそちらの方が若干安くなるからである。

プエルトリコのある軍需製品メーカーは、Shopfloor Eyeソフトウェアを、NXPセミコンダクターズ社製NTAG213チップを組み込んだNFC RFIDタグと併せて利用し、製造中の靴の動きをトラッキングするとともに、各組み立て工程をどの作業員がどの装置を使って担当すれば良いかを決めている。Shopfloor社パートナーのジャスティン・ハーショランによれば、検査担当者は、こうしたデータ利用して情報をたやすく分析でき、その結果を記録に残すとともに、製品が販売される前に必要に応じその製品を修理品エリアへ仕向けることができる。

この会社は、名前は公表されたくないそうだが、このソリューションを約一年前から導入し、賃金モデルを各従業員が完了した製品の量に対応するように変更した。この新システムにより、各従業員の作業時間は15分から20分相当の効率化ができ (以前はどの作業を完了したかを各自が書類に書き入れていた)、賃金が各自の完了した作業量によって自動的に決まるようになったため労働生産性は10%から15%向上した。

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