輸送コンテナをRFIDでトラッキングするEast Coast Warehouse

パッシブUHFタグを使用してヤードへのコンテナの到着、検査、荷卸、返却をトラッキングするシステムを導入して以来、温度管理された倉庫の生産性は19%向上している。
著者 Claire Swedberg
Oct 28, 2016

物流サービス会社のEast Coast Warehouse & Distribution(ECW)では、60エーカーのヤード内に置かれた1000個を超える輸送コンテナの現在位置をトラッキングするRFIDソリューションを用いて人件費を削減し、生産性を高めている。

「Advanced Yard Management System(高度ヤード管理システム)」と呼ばれるこのソリューションは、PINC Solutionsが提供しており、コンテナに取り付けられたパッシブ超高周波(UHF)RFIDタグと、ヤード内のトラック(スイッチャー)に取り付けられたRFIDリーダー、クラウドベースの管理ソフトウェアから構成されているとPINCのマーケティングディレクター、Rafael Granatoは語る。

スイッチャーがドックのドアに向けてバックすると、スイッチャーに搭載されたRFIDリーダーがコンテナに取り付けられたOmni-IDのRFIDタグを読み取ってその動きを記録する。
ECWのCIO、Bob LaMereによれば、スイッチャーの数を10台から7台へと減らし、全体的な生産性を19%向上させることができたという。

ECWは、ニュージャージー州エリザベスのPort of New York/New Jerseyにて、飲食料品の物流サービス施設を運営している。施設は、面積が60エーカーで、150万平方フィートの冷蔵保管スペースを完備している。また、米国税関の検査場として14.5エーカーが使用されており、外国から船で運ばれてきたコンテナが並べられ、税関職員が検査を行えるようになっている。コンテナは陸揚げされたあと、輸送トラックでECWの施設へと運ばれ、作業員によってコンテナ内の荷物(パレットに載せられた箱詰の荷物や樽入りの飲料品)が降ろされ、ECWの温度管理倉庫内に保管される。空になったコンテナは、ヤードに積み上げて保管され、輸送トラックによってポートターミナルへと返却される。

この複雑な倉庫環境を管理することは難しい仕事だったとLaMereは言う。過去6年間、ECWではヤード管理ソフトウェアを使用して、コンテナの所在エリア、税関の通過状況、荷卸などに関するデータを記録してきた。しかしこのシステムでは、倉庫作業員および事務員が手作業でデータを記録し、ソフトウェアに情報を入力する必要があるため時間がかかっていた。通常この施設では、3ヵ所の倉庫または税関エリアにて1100個以上のコンテナを収容可能だという。

「誰かが想定外のことをしない限り、ヤード管理ソフトウェアの使用は順調に機能した」とLaMereは言う。しかし例えば、スイッチャーの運転手がコンテナを移動させたにもかかわらず、記録するのを忘れた場合には、その後コンテナを見つけづらくなったという。また、予定の期間よりも長くコンテナが施設内に残っていた場合には、ECWはその超過期間に対し日割り料金を支払わなければならないこともあり、コンテナの誤配置は損失につながる可能性があった。

ECWは、いくつかの技術を検討したが、PINCのヤード管理ソフトウェアが最善の選択だと判断したのだとLaMereは語る。「PINCについては、施設全体にアンテナを配置する必要がない点が気に入った」という。アンテナの代わりに、リーダーがスイッチャーに取り付けられ、タグの付いたコンテナ間をスイッチャーが移動する際に読取りデータが収集される。(スイッチャーに使用されているリーダーのメーカーとモデルについては、Granatoは答えなかった)

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