メイシーズが商品の100%にRFIDのタグ付けを進める

先週開催された「小売およびアパレル業界のRFID」カンファレンスで、メイシーズ社の物流・運営担当上級副社長を務めるビル・コンネルは、同社が2017年末までにすべての商品の供給元からのRFIDタグ付けをめざしていると語った。
著者 Mark Roberti
Oct 26, 2016

先週ニューヨークで開催された、今年で2回目を迎えるRFID Jpurnal社主催の「小売およびアパレル業界のRFID」カンファレンスおよび展示会で、講演台に立ったメイシーズ (Macy's) 社の物流・運営担当上級副社長のビル・コンネルは、同社が2017年末までに、全店の店頭に並ぶ商品100%にタグ付けをする計画を進めていると明かした。この目標を達成するため、同社はすべての納入業者に対し、EPC Gen 2標準準拠のパッシブ型UHF (極超短波) 帯RFIDタグを商品にあらかじめ添付した状態で納入するように求めている。

「供給元の側にタグ付けをお願いすることになる今回の供給業者との共同プロジェクトを進めるために、まだまだ解決すべき作業がたくさん残っています」とコンネルは語った。「しかし、ここまで周到に準備を進めてきているので、(RFIDの利用を) 今後も大きく拡大してまいります。現在、RFIDの利点を生かした利用方法をいくつか新たに検討しており、またその際同様に重要な点ですが、それで正確な情報が手に入るわけですから、できる限り素早く進めなければなりません。」

メイシーズ社の物流・運営担当上級副社長ビル・コンネル
2015年にメイシーズ社は、RFIDタグ化の導入を、同社の宝飾品と化粧品を除く店頭の全商品類に拡大していく、と発表した。宝飾品と化粧品を除いた理由は、これらの商品に適したタグがなかなかみつけられなかったことと、商品の外観を損なう危険を冒したくなかったからだ。「弊社はいま、GS1社をはじめとする各社の協力を得て (このカテゴリーの商品に適した) ソリューションを探しています。このカテゴリーの商品にも、技術的にも商品の訴求技法の点からも他の商品と同様にRFIDの利用を図りたいのです」とコンネルは語った。しかしながら、2017年末という目標に沿ってこの問題の解決策がうまく見つかるかどうか、まだ確かではないそうだ。

2016年末または遅くとも2017年初までには、メイシーズのほとんどの店頭に並ぶ全商品の60%以上にRFIDがタグ付けされ、携帯型RFIDを用いて毎月サイクルカウンティングを実施する予定だ、とコンネルは聴衆に向けて語った。メイシーズ社はすでに、タグ付けの要求仕様を納入業者標準マニュアルで示して出版しているそうだ。現在同社は、納入業者の協力を得て納入業者側で商品へのタグ付けをする取り組みを進めている。

納入業者側には「そうすることの利点について理解を深めてもらい、しっかりと承認していただいております」とコンネルは説明した。「弊社が大きな転機を迎えているという声は、日増しに大きくなってきています。」

コンネルによれば、メイシーズ社はRFIDの対象となる商品カテゴリーをアパレル以外にも着実に拡大し続けており、この新たな技術によって同社のどの店舗でも新たな価値が生み出されていることが分かったそうだ。「家庭用品の分野では、RFID技術はさまざまに応用することができます。またサンプルを用意できる分野では、まだ一層の拡大を進めることができます。」こうコンネルは語った。

商品の補充作業の効率向上がメイシーズ社がRFIDを導入することになった理由の一つだと、コンネルは聴衆に向けて語ったが、多くの専門家が指摘しているように、同社は他にも多くの利点を見出したようだ。「お話をお聞きの皆さん、これで、売上や利益率に大きな影響を与える新たな利用方法を拡充しまた確実に実行していけるような、RFIDに備わった能力についてご理解いただけたと思います」と彼は語った。「そして、自信を持って申し上げますが、弊社は管理テストなどによりこのカテゴリーでの弊社の業績をずっと一貫して追跡調査しています。その結果はこれまでのところ、店舗の運営上も財務的見地からも、大変満足のいくものです。」

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