AeroScout RTLSでヴァレー病院の職員が職場の安全を実感する

スタンレー・ヘルスケア社のソリューションでは、看護師、医師などの病院職員がWi-Fi RFIDバッジを付け、所在地の確認と救難要請に利用している。
著者 Claire Swedberg
Oct 18, 2016

ニュージャージー州リッジウッドにあるヴァレー病院 (The Valley Hospital) では、RTLS (リアルタイム位置確認システム) を用いて、バッジの緊急呼び出しボタンを押した職員の識別と位置確認に利用している。このシステムを導入する前は、職員のわずか50%が職場が安全だと感じると答えていた。スタンレー・ヘルスケア (Stanley Healthcare) 社製のRTLSの利用を始めてからは、その割合は85%に上昇した。

ヴァレー病院によれば、同病院の緊急治療室 (ER) で暴力事件が起こることはめったにないが、職員が不安を感じるような出来事はたびたび起こっていたそうだ。患者の家族の誰かが病室から看護士が外に出るのを妨げる事件が起こってから、その看護士は病院に、職員の安全を守るよりよい施策を講じるように依頼した。この病院では、救急診療部で毎年7万4千人の患者の手当てをしており、各病室にはすでに有線の緊急警報装置が配備されているが、新たに職員が病院内のどこにいようとより大きなサポートとなる無線システムの導入を決めた。このソリューションは、スタンレー・ヘルスケア社製のWi-Fi通信機能付きバッジとソフトウェアから成り、セキュリティ担当職員が、救難要請を発した職員が誰で今どこにいてどんな顔つきかを確認できるようになっている。

看護士が支援を必要とする時には、身につけているAeroScout T2sバッジのボタンを押して助けを呼ぶ。
ヴァレー病院のセキュリティ・公衆安全部長のダニエル・コスは、2015年に安全性の向上のための3方面アプローチをとった、と語る。すなわち病院側は、教育訓練を増やし、「収拾班」を編成して救難要請に対応し、スタンレー・ヘルスケア社製の職員安全RTLSであるAeroScoutを導入した。

有線のパニック警報システムは設置されたままで、各病室にいる職員が警報ボックスのそばに来てハンドルを引けば、救難要請を発行できる。しかしながら、クロスによれば、この警報ボックスは目立たず、すぐには職員の目に入らないことがある。これに対し、職員が身につけるAeroScoutバッジなら、同じ室内にいる誰にも気づかれることなく簡単にボタンを押すことができる。

ヴァレー病院のED北部監督者のレベッカ・ヤング
コスは、以前勤めていたラスベガスの病院が開発した職員安全ソリューションAeroScoutについてよく知っていた。このシステムは、Wi-Fi機能付きバッジと、病院のサーバー上で走るAeroScoutソフトウェアから成り、職員がバッジのボタンを押すと、それが誰でどこにいるかを判別できる。

コスはこのシステムをヴァレー病院に薦め、昨秋に導入となった。病院の既存のWi-Fiシステムを利用しており、位置確認の精度はおよそ2.4mから3.0mである。この病院は10台余りのAeroScout励振装置も併せて設置し、位置確認の精度を高めていると、ヴァレー病院北救急診療部の監督者レベッカ・ヤングは言う。こうして職員の位置確認の精度は0.6m程度にまで向上したそうだ。

このシステムは希望者が利用することになっており、この技術の利用を選んだ職員はT2sバッジを受け取るが、これは、病院のサーバーに常駐するAeroScoutソフトウェア上でその職員の氏名と顔写真にリンクされる。このタグは内蔵する固有の識別子をWi-Fi信号に乗せてそのエリアのアクセスポイントへと発信し、励振装置がソフトウェア上で正確な位置情報にリンクされた固有のID番号を送信する。このバッジは、一番近くにあるAeroScout励振装置から低周波 (LF) 125kHzの送信信号を受け取り、その励振装置のID番号をバッジの識別子と共に送信するので、位置情報の精度が増す。

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