メギット ポリマー・アンド・コンポジットがRFIDを航空機用部品・部材のトラッキングに活用

同社のサンディエゴ工場では、グローブレンジャー製のRFIDおよびセンサー関連ソリューションを用いて製造過程にあるエンジン部品をトラッキングしており、さらに成型プレスの諸設定の自動化システムにも利用を拡大する計画だ。
著者 Claire Swedberg
Oct 04, 2016

サンディエゴにあるメギット ポリマー・アンド・コンポジット社 (Meggitt Polymers & Composites) の製造工場では、RFID (無線自動識別) を利用しモノのインターネット化を図る取り組みをさらに前進させ、センサーとRFIDのデータを用いて同社の仕掛品 (WIP) および原料に使っているカーボンファーバー複合素材の状況を一目でわかるようにする。この工場では、すでに一年以上、製品の一つについて製造工程から出荷時点までのトラッキングを行ってきた。そして同社は、温度に敏感な原材料の使用開始からの日数と経時変化を監視するために、その複合材料の加熱成型工程に至るまでの製造工程にも、RFIDの利用を拡大する予定だ。同社はRFIDをまず、(社内で「バリューストリーム」と呼んでいる) ある航空機用部品の製造工程のトラッキングに使ってきたが、現在は3つの部品にまで増やしさらに拡大中で、最大6品種に適用しようとしている。

UHF (極超短波) 帯RFID 技術、および有線またはWi-Fiで繋がる無線温度・湿度センサーからできているこのソリューションは、IoTプラットフォームの会社グローブレンジャー (GlobeRanger) 社が提供する。

メギット社サンディエゴの2つの工場では、18台のImpinj社製R420リーダーとアンテナが指向性を持つように、出入り口扉の両側に設置されている。
メギット社サンディエゴの工場では、空気力学に基づいた熱風排気ノズルやミサイルの機体用部材などのカーボンファイバー部品を製造している。同工場で製造される部品は全部で17種類。毎月顧客向けに約3,000の部品を生産するが、そのどれもが付加価値が高く労働集約型の製品だと、同工場の管理情報システム (MIS) 部長ダロン・ジャイルスは語る。製品は何十もの作業ステーションで順番に作り上げられるが、またそれぞれの製品ごとに一連の決まった作業ステーションを経由して優れた部品として完成され顧客へと出荷される。

同工場の顧客であるF-35統合打撃戦闘機 (JSF) 用ジェットエンジンの製造会社から同工場に対し、注文部材について仕掛品 (WIP) に関するレポートを毎週提出してほしいとの要求があった。注文品の納期を事前に確認するためだ。このレポートのために製造中の部品数を人手で数え上げるのは、時間がかかる大変な作業だった。そこでメギット社サンディエゴは仕掛品の状況を確認でき、また各部品が複雑な製造工程を順に辿る状況を自動的にトラッキングできるような方法を探し求めていた。

ジャイルスによれば同社は、数年前にRFID Journalの記事を調べベンダー各社と相談するなどして、RFID技術について詳細に調査したそうだ。そうして、Impinj社のパートナー・サプライヤーのリストからグローブレンジャー社を選定した。「この会社の提案の成熟度に惹かれました。その中に市販の大規模な在庫管理システム (COTS) があり、私たちの要求に合わせて専用アプリケーションを提供できると言ってきたのです。私は経験から、市販の在庫管理システムには過去のユーザーから学んだノウハウが盛り込まれているだろうと考えました。」ジャイルスによれば、メギット社サンディエゴはそうしたシステムの選定に当たり、ソリューションを一からカスタムで作り上げるよりは、時間もコストも節約できる方法を選ぼうと考えたのだ。

グローブレンジャー社は同社のシステムiMotionをメギット社サンディエゴからの要求仕様に合うようなアプリケーションにカスタマイズを開始した、とグローブレンジャー社ビジネス開発部長マーク・ブラウンは言う。

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