RFIDとセンサーを活用してタクシーを管理するサンディエゴ空港

サンディエゴ国際空港の地上交通管制部は、RFID技術を用いて、待機場所に停車中のタクシーのトラッキングを行い、またBlipTrackセンサーにより、タクシー乗り場に並ぶ乗客をトラッキングすることにより、待ち時間を短縮し、迅速なサービスを提供している。
著者 Mary Catherine O'Connor
Sep 06, 2016

街のタクシー会社の全タクシーが、その街の空港で乗客を乗せることができたならば、タクシーを待つ客の長い行列は解消され、タクシー運転手の売上もアップするかもしれない。「タクシー運転手は歩合制で働いているため、走行距離が伸びれば伸びるほど、収入は上がる」と説明するのはDavid Boenitz。サンディエゴ国際空港の地上交通部門のディレクターだ。しかし、サンディエゴ州の認定を受けた1,500人の全タクシー運転手が空港で乗客を乗せることができるならば、供給が偏り、「無駄なタクシー」を増やすことになるだろう。これは、客を待つタクシーの台数を規制しなかった場合に空港が直面すると考えられる交通の問題のことではない。

そのため、この空港がサンディエゴのタクシー運転手に対して発行している許可証は、わずか362台分だ。また、認定された各ドライバーにTransCoreのeGoパッシブ超高周波(UHF)RFIDタグを支給している。サンディエゴ国際空港の地上交通管制部では、TransCoreのRFIDリーダーを使用して、全eGoタグの固有の識別番号を収集しており、指定の待機場所に停車しているタクシー内にタグは取り付けられている。待機場所での停車時間に基づいて、空港内の2ヵ所のタクシー乗り場のいずれかに向かうよう各タクシーに指示が送られる(この空港にはターミナルが2つあり、タクシー乗り場が各ターミナルに1ヵ所ある)。これによって空港では、供給のコントロールが改善したが、需要については把握できないままだった。「待機しているタクシーが100台だということは把握できるが、そのタクシーを待つ人が200人いるかどうかを知る術はない」とBoenitzは語る。

San Diego Airportのタクシー乗り場
空港では、職員を駆り出してタクシー待ちの人数の定期的な集計は行ったが、おおよその待ち時間しか示すことができなかったため、技術的な解決策を必要としていた。Boenitzによれば、ひとつの選択肢として、タクシー乗り場に赤外線カメラを設置し、ソフトウェアを使用してタクシー待ちの人数と待ち時間を推計することを考えたという。しかし、暑い時期には通路地面からの放射熱によってデータが不正確になること可能性があった。そのため、この技術はテストされなかった。

この選択肢に代わって、1年あまり前から2ヵ所のターミナルのうちの1ヵ所にて、Blip Systemsの技術の評価が開始された。この技術では、携帯端末周辺のブルートゥース無線機やWi-Fi無線機が発信するMACアドレスを取得するBlipTrackセンサーと呼ばれるゲートウェイが使用されている。このセンサーはさらに、受信したアドレスの暗号化と打刻を行い、Blip Systemsがホストするサーバーにアドレスを送信する。

サンディエゴ国際空港では、乗客がタクシー待ちの場所として指示される区域の通路の頭上に1つ目のBlipTrackセンサーが設置されている。2つ目のセンサーは、乗客がタクシーに乗車する場所に設置されている。MACアドレスを発信する携帯端末を持つ人が列に並ぶと、そのMACアドレスの最初の受信データに打刻が行われる。さらに、列の最後尾付近のセンサーにて、同じMACアドレスが最後に受信された際の打刻時刻を用いてその乗客の待ち時間が算出される。

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