スパイスジェットがチェックインの自動化にビーコンとNFC RFIDを導入

このインドの航空会社はこの夏、ハイデラバード空港に新システムを導入した。搭乗客は空港に着き次第自動的に搭乗券を受け取れるし、RFIDタグの付いた掲示板の前で携帯電話をタップすれば搭乗券の利用ができる。
著者 Claire Swedberg
タグ: Aerospace, BLE, NFC
Aug 31, 2016

搭乗客の待ち時間を短縮し、従業員の作業負担もなんとか減らそうと、インドの格安航空会社スパイスジェットハイデラバード国際空港で、BLE (Bluetooth Low Energy) とNFC RFID (近距離無線通信 無線自動識別) 技術を利用する新システムの運用を開始した。このソリューションは先月末より公式に稼働を開始し、搭乗客はスパイスジェット社のスマホアプリを利用して、搭乗する飛行機へのチェックインができるようになった。この航空会社は、同じシステムの他の空港への拡充を検討している。

インドのほとんどの空港では、搭乗客は空港またはウェブ上のチェックイン手続きで、紙の搭乗券を受け取る。この搭乗券はセキュリティ用に2枚重ねになっており、搭乗客の一人ひとりがセキュリティチェックを受けたことを搭乗口で係員が確認できるように、セキュリティ責任者がスタンプを押すことになっているからだ。しかしながら、こうして紙の書類に頼るシステムのため長い行列ができてしまいがちだ、とスパイスジェット社IT担当副社長のグローリー・ネルソンは言う。搭乗客は、飛行機の出発予定時刻の3時間前には空港に来て、航空会社のカウンター前の列に並んで搭乗券を受け取る。セキュリティ検査の担当者は一人ひとりの検査が終わるとその搭乗券に検印を押し、航空会社の係員とセキュリティ要員が搭乗ゲートで検印を一つ一つ確認する。たとえ空港で電子式搭乗券の利用ができたとしても、搭乗者はアプリやウェブサイトを使って自分のIDを入力し、チェックインをしなければならないのだ。

この航空会社の出発用エリアで、スパイスジェット社アプリのユーザーがNFC RFIDタグが埋め込まれている掲示板の前でスマホをタップすれば、チェックイン手続きが進む。
このどれもが搭乗客にとっては厄介なのだ、とネルソンは語る。スパイスジェットは、毎日3万8千人から4万人、毎月約100万人を同社の飛行機で運ぶ格安航空会社だ。「どのエアラインを使おうと、搭乗手続きの際は搭乗客が次々何かをしなければなりません。いろんな行動が必要なのです。」列についてチェックインの順番を待たなければならないし、カウンターでは個人認証情報を入力するし、スマホなどのデバイスへの入力もけっこう大変だ。「進歩した技術を取り入れて、こうした手続きをすっかり変えたいのです。弊社は『最新技術を使って (たとえばチェックインを) 自動化すべきではなかろうか』と考えました。」

ネルソンによれば、同社はまずブレーンストーミングの会議を繰り返し、それから同社が既に持つアプリ (主に航空券の予約用) を利用してチェックインの手続きができるようにし、さらにビーコンやNFCを使っても同じ手続きができるようにした。ハイデラバード空港は、インド国内で紙製の搭乗券を不要にした初めての空港の一つになった。そこでは電子式搭乗券 (携帯電話のスクリーンに表示される) も利用できるし、セキュリティ検査の担当者も空港のソフトウェアのプロンプトに従った操作で各搭乗客の検査完了を表示することができる。

搭乗ゲートにいる航空会社の係員は、電子式搭乗券に表示されるQRコードをスキャンすればこうしたデータが見られるので、その搭乗客がセキュリティ検査を済ませていることを確認できる。ハイデラバード空港には電子式航空券の利用のための新システムがあるのだから、スパイスジェットはそこで自動チェックインシステムを立ち上げることにした。ソフトウェア会社ゼビアの協力を得て、同社は既存のコンテンツ管理用ソフトウェアにNFCとビーコンの機能を盛り込んだのだ。

この夏の初め、スパイスジェット社はEstimote社製ビーコンを、空港の出発フロアに続く降車場付近や同社のチェックインカウンター付近などいくつかの地点に導入した。

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